地域未来創生スクール
「地域未来創生スクール」は地域づくりを担う地方自治体職員等を対象として、地域の未来を担う実践力を備えた人材を育成することを目的としております。当スクールでは、地域課題に即した対応力を身に付ける「実践型講義」と「プロセスデザイン研修」を実施するとともに、一流講師陣との人的ネットワーク形成の場を提供いたします。
※令和7年度の募集は終了いたしました。
1 募集要項及び各種様式()
2 講座概要
(1)実践型講義担当講師紹介

「地域づくり」とは、地域の新しい仕組みを「つくる」ことを意味しています。 現代に即して言えば、「人口が減少しても、地域で幸せに住み続けること」を住民の力、関係人口等の外部の力、自治体の力を糾合して推し進めることです。 その体系と具体策を論じます。


講 師:金丸 弘美 (食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサー)
農産物のブランド化には食のテキスト化と参加型の食のワークショップが 大きな力になります。食材の品種、栽培歴、栄養価、食べ方までを提案するものです。商取引や子どもたちの教育や体験農業などで、具体的に語ることができるようになり訴求力も高まる地域ブランディングの仕組みを、事例をもとに説明します。



地域の持続可能戦略を考えるうえで、脱炭素は大きな課題です。本講義では「グローバルな環境変化と地域」という文脈から地域における脱炭素の意義について解説します。さらに、持続可能なまちづくりにつなげていくための方法論を現在の課題と共に考えます。


本格的な人口減少時代を迎え、全国の自治体がその克服策を模索しています。 自然減、社会減それぞれに対してのアプローチも異なります。住民意識、共助とコミュニティー、広域連携、二地域居住などを手がかりに、縮小社会に立ち向かうヒントを提案します。
(2)プロセスデザイン研修担当講師紹介
テーマ :【しごと】地域資源活用によるビジネス創出~いなかビジネス教えちゃる~
実務家講師:畦地 履正 (株式会社四万十ドラマ 代表取締役)
いなかでも「こんなことをしてる・こんなことができる」という希望に対する答えは現場に あります。あしもとにあるものをもう一度見直すことによって宝物が生まれた瞬間を、皆さんと一緒に体感していきます。そして今度は「皆さんの宝物」を一緒に探しにいきましょう。
討論者:小田切 徳美 (明治大学 農学部 教授)
地域資源ビジネス創出の面で、各地で多彩な成果を出している畦地講師が、現場で何に着目し、何に着手したの か。この研修で、そのプロセスと勘所が明らかになります。講師とのやり取りにより、こうした「見える化」をお手伝いさせていただきます。
テーマ :【ひと】関係人口創出・移住~私たちはローカルで幸せを見つける~
実務家講師:指出 一正 (株式会社ソトコト・ネットワーク 執行役員 『ソトコト』編集長)
「観光以上、移住未満の第三の人口」と称される関係人口。各地で人口減少・高齢化が進むなか、地域づくりの担い手としての存在に期待が集まっています。関係人口とは何か? 関係人口が生まれることによる地域の変化は? どう関係人口や移住者を呼び込むかなど、2012年にスタートした島根県の関係人口講座「しまコトアカデミー」をはじめ、全国の関係人口創出と移住促進の好例をもとに、実態と背景、傾向をわかりやすく解説していきます。
討論者:図司 直也 (法政大学 現代福祉学部 教授)
関係人口と移住促進という手段は、地域づくりの文脈にどのように位置づくのか。場所に根付いた地域住民の暮らしやなりわい、コミュニティに、外部人材はどのような役割を担うことができるのか。両者が関わり合うプロセスに着目しながら、より良い出会いを生み出す要点を探ります。
テーマ :【まち】応援の連鎖がまちを変える~日南市・油津商店街にみる地方創生のかたち~
実務家講師:木藤 亮太 (株式会社油津応援団 取締役)
油津商店街(宮崎県日南市)の再生事業の話題を中心に、地方創生、まちづくり、地域活性化について分析し、人口減少の中でどのような手法が有効なのかを紐解きます。
再生しない”再生事業”がはじまって12年。行政事業が先導した4年、民間の力で自走しはじめた4年、そしてコロナ禍を乗り越え新たなステージを目指した4年。それぞれのプロセスはどうデザインされ、実践され、変化に適応していったのかについて意見交換します。
討論者:根岸 裕孝 (宮崎大学 地域資源創成学部長 教授)
実務家講師は「まちなか再生請負人」として、衰退の一途であった日南市油津商店街を見事に蘇らせました。家族で地域に飛び込み、多くの人を繋ぎ、夢をカタチにするチカラとは どのようなものなのかを体現したプロセスについてやりとりを通じてより具体的に引き出していきます。