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佐賀県唐津市(唐津中央商店街)
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JRから程近く、唐津市の中心部に位置する唐津中央商店街だが、まいづる百貨店やバスセンターなど、集客の核となる施設の移動に伴って人の流れが大きく変化した。さらに商店主の高齢化、商店街における後継者不足によって閉鎖店舗が自然増加した。このような状況に危機感を抱いた商店主や行政の担当者が、平成16年度、17年度の2ヶ年で、佐賀県がんばる商店街施設整備事業による支援を受け、大手通り・中町通り等景観形成事業として10店舗のファサード整備を先導的に行い、大正から昭和初期の雰囲気を醸し出す空間づくりの口火を切った。
その結果、景観整備を通じて前向きに取り組もうという意欲を示す商店主が増加したことから、整備区域(全68店舗 うち10店舗整備済)を設定し、平成18年度からの3ヶ年計画でファサード整備を継続実施し、新たな観光スポットとして新しい町並みを形成することとなった(実施主体は、大手通り・中町通り等景観形成事業実行委員会)。また、市街地再生のため大型空きビルの対策など総合的な整備を行うことにより、旧唐津銀行を核とした歴史文化の薫る街並みの形成を図っている。これらによって、観光客・消費者等の集客を図り、唐津市の中心商店街を活性化しようとしている。
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呉服町通りアーケード内(午後) | 閉鎖した旧まいづる百貨店(左) とバスセンター(右) |
かつて商売を営んでいた人びとが現在では引退して地権者となっているが、生活が安定しているために賃料を下げてまで入居者を募集することはなく、そのことがまちの空洞化を一層進めている。また、アーケードの維持・管理費が高く、組合費+αとなるためアーケード内の商店街に入りたがらない人が多い。さらに商店街としてテナントミックスのバランスが悪いため、ちょっとした物を買いにいく店がなかった、など商店街内で買物がまかなえない不便さがある。
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ファサード改装をしている中町通り |